論理的読解言語GAB
ある市立図書館は三年前に電子書籍の貸出サービスを始めた。利用者は自宅のパソコンやスマートフォンから二十四時間いつでも本を借りられ、返却期限が来ると自動的に閲覧できなくなる。サービス開始後、電子書籍の貸出件数は毎年増えているが、紙の本の貸出件数は開始前とほぼ同じ水準を保っている。図書館の分析では、電子書籍の利用者の半数近くは、それまで図書館の利用登録をしていなかった市民だった。一方、電子書籍は出版社との契約により、一つのデータを同時に貸し出せる人数や貸出できる回数に上限が設けられていることが多い。そのため人気の本では予約待ちが長くなり、紙の本より待ち時間が長いケースもある。また、蔵書として購入できる電子書籍の点数はまだ限られており、特に専門書や地域資料は少ない。図書館は来年度、電子書籍の購入予算を増やす方針を示している。
電子書籍の利用者は、紙の本の利用者に比べて若い世代が多い。