論理的読解言語GAB
ある地方都市では、複数の運送会社が荷物を一台のトラックにまとめて運ぶ共同配送の実証実験が行われた。これまでは各社が同じ地区に別々のトラックを走らせており、荷台の半分以上が空いたまま走行することも珍しくなかった。実験では、郊外の共同拠点に各社の荷物を集め、地区ごとに一台のトラックで配送した。実験の期間は三か月で、対象としたのは市の中心部に近い住宅地である。その結果、対象地区を走るトラックの台数は約四割減り、一台あたりの積載率は大幅に上がった。ドライバーの労働時間も短くなったという。ただし、課題も明らかになった。各社で伝票の形式や荷物の管理方法が異なるため、共同拠点での仕分け作業に予想以上の手間がかかったのである。また、配送料金の分担方法をめぐって各社の意見がまとまらず、実験終了後に本格導入へ移行したのは参加した五社のうち二社だけだった。
共同拠点での仕分け作業は、事前の想定よりも手間がかかった。