論理的読解言語GAB
深海に暮らす生物の多くは、自ら光を発する能力をもつ。ある研究チームが水深二百メートルから千メートルの海域で採集した魚類を調べたところ、約四分の三の種に発光器官が確認された。発光の用途は種によって異なり、獲物をおびき寄せるもの、仲間と合図を送り合うもの、腹側を光らせて下から見上げる捕食者に自分の影を見せないようにするものなどがある。発光の仕組みにも違いがあり、体内の化学反応で自ら光るものと、体内に共生させた発光細菌の光を利用するものに大別される。後者の場合、魚は細菌に栄養と住みかを与え、細菌は魚に光を提供するという関係が成り立っている。ただし、共生細菌を幼魚がどのように獲得するのかは、多くの種でまだ解明されていない。研究チームは今後、採集した個体の遺伝子を解析し、発光能力が進化の過程で何度独立に生じたのかを明らかにする計画である。
深海魚の発光は、すべて体内の化学反応によるものである。