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問題 1 / 5
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駅前の広場や商店街から、座れる場所が少しずつ消えている。長く居座られると困る、管理の手間がかかる、といった理由で、ベンチが撤去されたり、座りにくい形に変えられたりする例もある。確かに、管理する側から見れば、人が滞留しない空間のほうが扱いやすいのだろう。 しかし、座る場所のない街は、目的地へ向かう人が通り過ぎるだけの場所になりやすい。高齢者や小さな子ども連れにとっては、途中で一息つけるかどうかが、外出するか否かを左右することさえある。ベンチが一つあるだけで、買い物帰りの人が立ち止まり、顔見知りと言葉を交わすきっかけが生まれる。街のにぎわいとは、人が多く通ることだけでなく、人がそこに( B )ことによっても生まれるのである。 ある地方都市では、商店街の空き店舗の前に住民が手作りのベンチを置いたところ、夕方になると近所の人が集まって話し込む姿が見られるようになった。売り上げが目に見えて伸びたわけではない。だが、店主たちは、以前より通りが明るくなったと口をそろえる。 座る場所をつくることは、効率だけを物差しにすれば無駄に見えるかもしれない。けれども、その「無駄」こそが、人と人をつなぐ余白になっている。

本文を読んで、次の問いに答えなさい。 地方都市の商店街の例は、どのようなことを示すために挙げられているか。

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